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MAKOTO ISHIGAMI
石上誠公式ウェブサイト
「Window」2016年作 225×318mm昨秋、ニューヨーク滞在一週間の中で、林立する高層ビル群の谷間を歩きながら、私の眼に様々な窓が飛び込んできました。美術館の中から偶然見えた近代的なビルの窓、夜のギャラリー街を照らし出す窓、マンハッタンに昔からある窓など、過去から現在にかけて人間の生活の様子を窓は映し出してきました。個性の違う窓を描くことを通して、人間そのものや移り行く時間の変化を表現したいと考えました。 | 「Torso from Greece」2016年作 130×165mmおよそ4000年前にも遡る事が出来る古代ギリシャ文明とその文明が影響を与えた古代ローマ文明。双方の古代文明の結晶の一つとしてトルソー(胴体の彫刻)が現代に残されています。昨秋ニューヨークのメトロポリタン美術館にあるギリシャ彫刻群に出会った際、ギリシャとイタリアに訪れた時に感じたトルソーの衝撃が脳内に蘇りました。時間と空間を超えて、トルソーは古代の無名の芸術家たちのメッセージを発信しているように私には感じられます。変化しながらも時空を超えて存在する永遠の芸術とそこに託される哲学を一枚のキャンバスに表現したいと考え、この作品の完成に至りました。 | 「Torso from Italy」2016年作 155×210およそ4000年前にも遡る事が出来る古代ギリシャ文明とその文明が影響を与えた古代ローマ文明。双方の古代文明の結晶の一つとしてトルソー(胴体の彫刻)が現代に残されています。昨秋ニューヨークのメトロポリタン美術館にあるギリシャ彫刻群に出会った際、ギリシャとイタリアに訪れた時に感じたトルソーの衝撃が脳内に蘇りました。時間と空間を超えて、トルソーは古代の無名の芸術家たちのメッセージを発信しているように私には感じられます。変化しながらも時空を超えて存在する永遠の芸術とそこに託される哲学を一枚のキャンバスに表現したいと考え、この作品の完成に至りました。 |
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「かもめ」 2105年作何度もヴェネチアを訪れる中で、カモメが街中で飛び交っているのを目にしていました。しかしながら、これまでカモメを画面の主体にして描いていなかったことに気づき、二羽のカモメを描きました。ただカモメを描くだけでは面白くないと考え、色と色の響き合いに重きを置き、描写対象を写実的な表現にこだわらず、色調と対象の単純化を試みました。結果、画面全体を軽やかに表現出来たのではないかと思います。 | 「Door」 2015年作「大阪梅田の常設ギャラリーから眺める混沌とした情景の中で、道行く人の様々な姿を目の当たりにし、インスピレーションが湧き上がり、形になりました。鉄の扉でさえも、勇気の一歩を踏み出す事によって、こじ開けることが出来る。すべては『一瞬』の思いと行動で決まることを表現したかった。」 | 「Eternal」 2013年作「ヴェネチアを何度も訪れるなかで、過去と現在が混在した風景、揺れ動く光・水・空気から、過去に自分はここにいたのではないかと不思議な感覚に陥った。この感覚から「生命の永遠性」をテーマにした作品が生まれた。変化し続けることと永遠性。正反対のようだが、あらゆる生命は、変化を繰り返し、時を越えてゆく。今の一瞬でさえも、『過去でもあり、現在でもあり、そして未来でもある』のではないだろうか。」 |
「慟哭」 2012年作数年前のある日、知人の女性がお子様を亡くされ、悲しみに打ちひしがれていました。しばらく言葉を交わしたけれど、女性が泣き止むことはありませんでした。この瞬間、癒したいと心から思いました。それと同時に悲しみの美しさを表現したい衝動にかられ、女性に捧げる一心でこの絵が生まれました。 | 「Eternal」2015年作「ヴェネチアを何度も訪れるなかで、過去と現在が混在した風景、揺れ動く光・水・空気から、過去に自分はここにいたのではない かと不思議な感覚に陥った。この感覚から「生命の永遠性」をテーマにした作品が生まれた。変化し続けることと永遠性。正反対のようだが、あらゆる生命は、変化を繰り返し、時を越えてゆく。今の一瞬でさえも、『過去でもあり、現在でもあり、そして未来でもある』のではないだろうか。」石上誠 | 「占い師」2009年作「1998年ヴェネチアのカーニバルの夜、サンマルコ広場にて占い師が一人の御婦人を占っていました。占い師は鷲鼻で派手な魔法使いみたいな方で、決して激励しているようには見えませんでした。しかし、私の意志で御婦人を励ましている善人の占い師として表現しました。」 |
「Door」 2015年作私自身が新しいものを創造する苦しさや先の見えない未来に対して不安を抱きながらも、勇気の一歩を踏み出し、ヴェネチアに訪れました。その時に目にした扉からこの絵のインスピレーションが湧きました。どんな扉でさえも、立ち止まらずに勇気の一歩を踏み出す事によって、こじ開けることが出来る。すべては「一瞬」の思いと行動で決まることを表現したいと考えました。扉の中に一歩踏み込む力強さを表すために、Doorシリーズの中でこの絵は初めて、手を振った時の右腕を描きました。 | 「化粧」 2007年作「ヴェネチア カーニバル期2月の昼下がり、サンマルコ広場で愛らしい少女が化粧をされているところを見かけました。 メイクアップアーティストが少女のくちびるに指で優しく紅をつけている場面がとても魅惑的に映り、この絵が生まれました。」 | 「蘇生」 2011年作「2011年3月にヴェネチアに滞在した際、街中を歩いていると『風化した赤い壁』に遭遇。この印象的な壁の前に座り込みスケッチを始めました。3月11日に帰国、直後に東日本大震災が起こりました。絵筆を取り、この赤い壁のスケッチを基に左手を上に突き上げ、右足を前にだす『勝利の像』を絵の中心に描かずにはいられませんでした。」 |
「Eternal」 2015年作「ヴェネチアを何度も訪れるなかで、過去と現在が混在した風景、揺れ動く光・水・空気から、過去に自分はここにいたのではないかと不思議な感覚に陥った。この感覚から「生命の永遠性」をテーマにした作品が生まれた。 変化し続けることと永遠性。正反対のようだが、あらゆる生命は、変化を繰り返し、時を越えてゆく。今の一瞬でさえも、『過去でもあり、現在でもあり、そして未来でもある』のではないだろうか。」石上誠 | 『夜のヴェネツィア』 2015年作「2014年春の昼下がりヴェネチアのサンマルコ広場付近にて、ゴンドラが水路を渡っていました。私のヴェネチアを表現するため、いつもの昼の一場面を夜に変え、力強さを表すために、裸のゴンドリエがダイナミックに漕ぐ姿勢を空想して描き上げました。」 石上誠 | 『大道芸人』 2015年作「ヴェネチアでのカーニバルの夜に、若い大道芸人が燃えた松明を器用にジャグリングさせており、その横に一匹の犬が静かに座っていました。犬と少年と松明の火の回転の光景が印象的に映り、この絵のイメージに繋がりました。」 石上誠 |
『Bodies』 2015年作「2013年の春1ヶ月間ヴェネツィアに滞在した際、様々なお店の煌びやかなショーウィンドウが目に焼き付いた。ショーウィンドウのディスプレイと滞在時に出会った人々から受けたインスピレーションが脳内で融合。私の尊敬するイタリア人アーティストのヴォルトリーナに絵を贈ろうと思い2枚の絵を描いた。1枚は実際に彼にプレゼントし、もう一枚のこの絵は加筆して2015年初夏に完成。」 石上誠 | 『夢の途中』「ギリシャ・アテネのパルテノン神殿で絵を描いている時に現れた1人の魅惑的な女性と、エーゲ海にあるミコノス島に滞在している際に見た不思議な夢を掛け合わせたものを表現してみました。」 石上誠 | 『蒼い部屋 』「2014年3月にヴェネチアへ行った際、ルネサンス期1484年に建てられた「マリピエロ」というホテルに滞在した。その食堂に座ると、過去から現在にかけてどれほどの芸術家が「ここ」で思索し、描いてきたのかと考えざるを得なかった。この「一瞬」に、時空を超えた感覚を憶え、過去・現在・未来は一瞬一瞬、変化し続けながら繋がっていることを実感。いまここの一歩の行動が全てに繋がることを表現したかった。」 石上誠 |
『赤い部屋』「2014年3月にヴェネチアへ行った際、ルネサンス期1484年に建てられた「マリピエロ」というホテルに滞在した。その食堂に座ると、過去から現在にかけてどれほどの芸術家が「ここ」で思索し、描いてきたのかと考えざるを得なかった。この「一瞬」に、時空を超えた感覚を憶え、過去・現在・未来は一瞬一瞬、変化し続けながら繋がっていることを実感。いまここの一歩の行動が全てに繋がることを表現したかった。」 石上誠 | 『Door』「私自身が新しいものを創造する苦しさや先の見えない未来に対して不安を抱きながらも、勇気の一歩を踏み出し、ヴェネチアに訪れました。その時に目にした扉からこの絵のインスピレーションが湧きました。どんな扉でさえも、立ち止まらずに勇気の一歩を踏み出す事によって、こじ開けることが出来る。すべては「一瞬」の思いと行動で決まることを表現したいと考えました。」 石上誠 | 『Door』「私自身が新しいものを創造する苦しさや先の見えない未来に対して不安を抱きながらも、勇気の一歩を踏み出し、ヴェネチアに訪れました。その時に目にした扉からこの絵のインスピレーションが湧きました。どんな扉でさえも、立ち止まらずに勇気の一歩を踏み出す事によって、こじ開けることが出来る。すべては「一瞬」の思いと行動で決まることを表現したいと考えました。」 |
『Door』「私自身が新しいものを創造する苦しさや先の見えない未来に対して不安を抱きながらも、勇気の一歩を踏み出し、ヴェネチアに訪れました。その時に目にした扉からこの絵のインスピレーションが湧きました。どんな扉でさえも、立ち止まらずに勇気の一歩を踏み出す事によって、こじ開けることが出来る。すべては「一瞬」の思いと行動で決まることを表現したいと考えました。」 | 『Eternal』「私の父と母が続けて亡くなり、生命とは生死とは何かと考え抜き、母を描きたいと思ったことがこの絵のきっかけとなった。さらに、ヴェネチアを訪れた際、過去と現在が混在した風景、揺れ動く光・水・空気から、過去に自分はここにいたのではないかと不思議な感覚に陥った。この不思議な感覚を描くことを通して、生命の永遠性を表現したかった。」 石上誠 | 『永遠』「ヴェネチアのカーニバルのある夜 に、アクア・アルタという満潮時に起こるヴェネチア特有の現象によりサンマルコ広場が冠水していました。 広場の水面に、オレンジ色の夜の街灯と中世からある建築物や仮装した人々が映り込んでいる幻想的な情景から、「永遠」をテーマにした作品の着想を得ました。この絵以後、「Eternal」シリーズへと次第に進化していきます。 この絵をヴェネチアのギャラリーのオーナーが気にいって下さり、2013年のヴェネチアでの個展が決定しました。」 石上誠 |
『Aqua』 2015年作「2013年ヴェネチアの個展開催で一ヶ月間滞在した際、水位が上がってヴェネチアの街が水浸しになるアクア・アルタという現象に遭遇しました。 水が夜の街全体に行き渡り、その水面にほのかな街灯の明かりが照らされている情景を眺めている内に、水から生まれ水に還っていく生命の循環を感じました。この感覚が「Aqua」の絵を生むきっかけになりました。」 石上誠 | 『朝のヴェネツィア』「2012年にヴェネチアのあるギャラリーが私の絵を気に入って下さり、念願であった現地での個展開催が決定。意気揚々と帰国の途に就く際に、ヴェネチアのヴァポレット(船)から見た、美しい日の出に心を打たれました。その日の出が、自身の未来にエールを送ってくれているように感じられた瞬間を表現しました。」 石上誠 | 『化粧師』「毎年2、3月にヴェネチアでは中世の服や仮面で着飾った人々が街にくりだすカーニバルが開催されます。その期間は海岸沿いで、仮装した人々に化粧を施す多くのメイクアップアーティストがいます。その情景を眺めていると、化粧をされている少女に「もうすぐ大人ね!これからの人生で試練もあるだろうけどきれいになって頑張りなさい!」と語りかけているように感じられました。」 石上誠 |
『赤と青』「毎年2、3月にヴェネチアでは中世当時の服や仮面で着飾った人々が街にくりだすカーニバルが開催されます。 昔から変わらない建築物を背景に、中世の衣装を身にまとった人と現代的な仮装をした人々が交錯しています。 その中に自身が入り込むと、あたかもタイムスリップしたような感覚に陥ります。」 石上誠 |
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